家を購入したのは失敗か!?頭金を資産運用すると……
「賃貸が得か、一戸建てを購入した方が得か?」、一般的な比較の話は、「賃貸と購入の利点・欠点」に書きましたが、今更ですが、「資産運用」という選択肢を考えていなかったことに気が付きました。
つまり、「賃貸で、家を購入する資金を資産運用する」ことと、「一戸建てを購入する」ことの比較を考えていませんでした。
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何故、一戸建ての話に資産運用の話が出てくるのか!?
そもそも、何故、家の購入の話に「資産運用」の話が出てくるのかというと、資産運用って、まとまったお金があれば、お金がお金を呼んで、何もしなくても、お金が儲かるためです。逆をいえば、資産運用する際は、まとまったお金がないと駄目なわけです。
何故、まとまったお金が必要なのかというと……
1.リスクが低いものを選択すると、損する確率は減るけど、儲からない!
資産運用にも、ハイリスク・ハイリターンの株式投資、ローリスク・ミドルリターンのFX(外国為替証拠金取引)、ローリスク・ローリターンの定期預金など、色々なものがあります。
出来るだけ損する確率を低くするには、リスクが低いものを選択する必要がありますが、リスクが低いと、儲かる額も少なくなります。
2.そこで、まとまったお金の登場!
たとえば、年利3%の定期預金の場合、100万円を1年間預けても、3万円にしかなりませんが、もし、2000万円あれば、1年預けるだけで、60万円になります(月額約5万円)。つまり、年利3%くらいという感じで、比較的、リスクが低い投資をして、かつ、まとまったお金を運用すれば、何もしなくても、お金が儲かるわけです。しかも、損する確率も低くなります。
でも、「今、郵便局に預けても、金利0.5%にしかならないじゃないか!」と思われるかもしれませんが、現時点では(2006年6月)、米ドルを保有するだけで、年利5%の利息を得られます。このように、色々、アンテナを広げると、リスクが低くて、儲かるところを見つけることができるんですよね。
そういうわけで、比較してみましょう!
「賃貸と購入の利点・欠点」では、以下の結論になりました。
1.新築マンションの場合は3700万円の損失
2.新築一戸建ての場合は3300万円の損失
3.賃貸の場合は4700万円の損失
つまり、新築一戸建てを購入した場合と、賃貸を比較した場合だと、1400万円違うわけです。そこで、賃貸を選択して、頭金を使って資産運用すると、どうなるのか考えてみました。
1.手元に1000万円
※)一戸建てを購入する際に頭金として使うはずだったお金
2.資産運用で、年利3%を確保
3.複利で計算
年 | 元本(万円) | 利息(万円) |
1 | 1000 | 30 |
2 | 1030 | 30.9 |
3 | 1060.9 | 31.827 |
4 | 1092.727 | 32.78181 |
5 | 1125.50881 | 33.7652643 |
6 | 1159.274074 | 34.77822223 |
7 | 1194.052297 | 35.8215689 |
8 | 1229.873865 | 36.89621596 |
9 | 1266.770081 | 38.00310244 |
10 | 1304.773184 | 39.14319551 |
11 | 1343.916379 | 40.31749138 |
12 | 1384.233871 | 41.52701612 |
13 | 1425.760887 | 42.77282661 |
14 | 1468.533713 | 44.0560114 |
15 | 1512.589725 | 45.37769175 |
16 | 1557.967417 | 46.7390225 |
17 | 1604.706439 | 48.14119317 |
18 | 1652.847632 | 49.58542897 |
19 | 1702.433061 | 51.07299184 |
20 | 1753.506053 | 52.60518159 |
つまり、1000万円を、複利で3%で資産運用すると、20年後には、「1754万円+53万円=約1800万円」になるわけです。つまり、「賃貸+資産運用」の組み合わせでいくと、結局以下のようになるわけです。
1.新築マンションの場合は3700万円の損失
2.新築一戸建ての場合は3300万円の損失
3.賃貸の場合は4700万円の損失
4.「賃貸+資産運用」の場合の損失は2900万円の損失
つまり、比較的、リスクが低い資産運用でも、一番、有利になるわけですね。しかも、複利で資産運用していけば、年数が経てば経つほど、儲かる額は、はね上がり、下手をすると、賃貸にかかったお金をすべてペイできることもできるわけです。
もし、資産運用に興味をもつことができれば、一番、それが損しないのかもしれませんね。