田舎暮らしの将来
田舎暮らしを始めて将来は定住に向けて準備をしていますが、なぜ今田舎暮らしなのかと考えてみました。最近の地球温暖化で都会はますます亜熱帯化して住みにくくなるのは必定のような気がします。
私の田舎も地元の人に言わせると冬も昔ほど寒くはないと言います。地球温暖化現象が寒冷地の気温をも上昇させているようです。これからは寒冷地が住みやすくなるのではないかと思います。
また、日本は食料自給率の低い国で有名ですが、自給自足まではいかなくても、自分で食べるくらいの野菜は自分で作るようにすれば、来るべき食糧難にも備えることができるかもしれません。
こういうと良いことずくめの田舎暮らしのようですが、経済的なこと、あたりまえですが、田舎で暮らしても生活費はかかります。老後充分な生活費のある人なら悠々自適な暮らしをすることができるかもしれませんが、そういう人たちばかりが田舎暮らしをするわけではありません。
また地元や近隣とのおつきあいも大切です。どんな場所に住んでも人は何らかの形で他人とかかわらなくてはなりません。ほんの挨拶をするだけの関係でも共同生活をしているという意識がなくては人間関係がギクシャクしてしまいます。これはどこに住んでも同じことです。逆に都会では希薄な人間関係のまま生活することはさほど難しいことではありません。都会人というのは他人のことをほっておいてくれるからです。
また、あまりに高齢になってからは逆に田舎暮らしはきついものとなります。自分でしなくてはならないことが多いし、病院やその他の施設も都会ほど完備されていません。高齢になり自分の身体が自由に動かなくなったら都会のマンション暮らしのほうが楽かもしれません。
これからは田舎暮らしももっと多様化すると思います。人のライフスタイルもバリエーションがかなり生まれてきているからです。都会との交通アクセスも良くなると思います。将来的に田舎暮らしは明るい材料が多いですが、これから田舎暮らしを始める人も、既にしている人も自然環境を守り自分達が田舎の環境作りをしてゆくのだと意識を持って田舎暮らしをしていきたいものです。
(文責:山木 健)